ご葬儀について お元気なうちにお読みください

「多くの皆様が選ばれています」「色々な考え方が有りますから」という言葉が事あるごとに乱用されている。

「葬儀は要らない」「炉前で僧侶を招いて読経してもらう」「戒名は要らない」あるいは「炉前で戒名をつけて欲しい」「戒名を四十九日の時につけて欲しい」・・・

直葬 炉前葬と呼ばれるお弔いです
こんな事を言われた御寺院様も少なくないでしょう。

直葬とは、通夜、葬儀全て省略して火葬炉の前でのみの読経で所要時間は5分前後です。

ご葬儀は遺された方々にとって、故人とお別れをする為の大切な儀式です

一方、ご葬儀の主人公である故人にとってご葬儀は「成仏」に進む第一歩であります

仏式で葬儀を希望されるのは「故人に成仏して頂きたい」という動機が有っての事と拝察致します。「佛に成る」と書いて「成仏」と読みます。

「佛」とは覚りを開かれた方・・・如来を意味致します

如来の覚りの境地をわがものとして体得した状態になる事を「成仏」と言います

その為に先に仏と成られた諸佛の弟子として修行を積む事が不可欠です

ご葬儀の際 お導師様がお授けになる引導作法とは故人を仏弟子にする儀式です

仏様方に帰依をし 剃髪を整え 一番初歩の戒律をお授けし

戒律に従い生まれ変わって修行に進む意味合いで仏弟子としてのお名前(戒名)を

お授け致します。真言宗の場合これに加え修行する具体的な方法を伝授致します。
葬儀自体の所要時間はどんなに短縮しても30分、

最後のお別れをして頂きご出棺も含めると約1時間である。

直葬では言うまでも無く引導作法の時間もない、仏弟子になることを拒みながら、

仏弟子としての名前(戒名)を求め、成仏を願う・・・。大変な矛盾である。

その事をご指摘申し上げると冒頭の言葉が出てくる。

仏様の教えも「色々な考え方」の一つなのでしょうか?
その方の「考え方」とは仏の教えと同等なのでしょうか?
そこには「教えを尊ぶ」心は微塵も感じられません。

信仰心、倫理観、道徳よりも個人のそれぞれ異なる見解が優先されるのが当然であるような風潮に危機感を覚えるのは私だけでしょうか?